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Work #15

尾山台の家

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計画地は都心周縁の閑静な住宅街に位置する。敷地面積は200坪と都市部としては広く南、西と二面で接道している。敷地広さと接道条件の良さは趣味のスーパーカーの格納を考えて選ばれた。施主からはスーパーカーを含めた6台の愛車がストレスなく格納できること、さらに20mの屋内プールの設置が必須条件として提示された。
南、西どちらの道路も緩やかな坂道となっている。スーパーカーは車高が低く、坂道から敷地へのアクセスの際に車体を擦らないように配慮して、より勾配が緩く幅員も広い南側道路を車の出入口として計画した。敷地の間口を利用して道路面に車を並べる配置は駐車効率から一般的に採用されるレイアウトだが、坂道に沿って6台の車を並べるとガタガタのファサードとなって美しく無い。そこで、一か所で敷地内へ進入し、敷地中央に設けた大きな中庭で車を展開させて左右に振り分ける構成を考えた。中庭奥は回廊、林庭を介した北側に東西一杯を使った20mの屋内プールを配して1階に趣味の空間をまとめ、日常空間を2階にまとめた。
2階は北側に個室や水回り、家事スペースとプライベート性の高い空間を配し、林庭をブリッジで南側へ渡って、ギャラリー、リビング、ダイニングとパブリック性の高い空間へと繋げた。回遊性のあるプランのジャンクションとして機能するギャラリーからは6台の愛車が一手に見渡せ、移動の度に愛車が見えることで生活の中で自然と愛車を感じることができる。各所に配した中庭は水平方向、垂直方向と立体的な視線の抜けを与え、家の中を移動する度に多様で豊かな風景が展開する。
壁の仕上には還元焼成タイルを現場で研磨することで、風化した風合いを醸し出し、杉板の型枠で陰影を起こし、表情豊かで上品な雰囲気を生み出している。
ともすれば間延びした退屈な空間となりがちな大きな住宅だが、敷地一杯に囲い込んだ中で多様な中庭を絡めながら様々な要素を立体的に散りばめることで、敷地を無駄なく使い切りながら、多様なシーンが折り重なった豊かな空間ができた。ギャラリーから6台の愛車を感じながら豊かな生活が展開されている。

主要用途 : 専用住宅
構造・階数 : RC、地上2階
敷地面積 : 618.21m²
延床面積 : 410.19m²
プロデュース : STAGEWORKS株式会社

施工地域
東京都世田谷区(日本)
施工年
2018
カテゴリー
戸建/別荘
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戸建/別荘
石井 秀樹}

Architect

石井 秀樹

Ishii Hideki Architect Atelier