Work #51
SRK
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©Photo: Hiroyasu Sakaguchi AtoZ
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既存の土地や自然を拡張し、また住みやすく矯正したうえで、その中にまるで自然に一部に直接住み込んだかのような空間を作ろうとした。
敷地条件と要求機能を合理的かつ有機的に形態化していくなかで最終形状に行き着いた。
生成過程の有機性を大切にした結果、完成した形態だけでなく、建築の成立ち自身が有機的な空間を構成したと思っている。
敷地内には3.7mの高低差があり、境界線の最頂部に多くの高木が残っていた。この木々を上階からの風景として活かすために必要となる土塁壁を、建築の一部として生かし(...というよりは更に成長させて)外郭を形成するように計画した。
下階の土塁壁を、ぐるりと建築全体を包むように螺旋状にせり上がらせ、外部空間ごと包み込んで上階の外郭とした。建築はその外周部は全てこの外郭によって形成される。上階はその外郭と高木に囲われた空間をガラスで仕切って室内とし、岩山に直接住み込んだような空間を創造した。その中で、住宅としての機能は全て家具で処理している。
上部が大きく外に倒れた外郭は、囲われた空間の圧迫感を無くすと共に、常に内側に日射しが当たって室内を照らしだし、「外部からの視線を閉ざしながらも開放的な空間を」という施主の要望に応えた。
躯体を人工の自然に見立て、その中に家具で機能を確保し建具(ガラス)で空気を処断して住み込む。壁はなく調度と建具によって性能を担保するという方法は日本建築の原点でもあるが、むしろ遺構や石造の躯体の中にいきなり家具で設えてしまうような欧州的な強さを求めた。
また、複雑な空間構成だが、外断熱+床下温冷風空調で合理的かつ快適な熱環境を作り出している。
- 施工地域
- 東京都目黒区(日本)
- 施工年
- 2014
- カテゴリー
- 戸建/別荘
Architect
井手 孝太郎
ARTechnic architects