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Work #92

今泉台の家

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石井 秀樹 / Ishii Hideki Architect Atelier

Architect

石井 秀樹

Ishii Hideki Architect Atelier

施工地域
神奈川県秦野市(日本)
施工年
2019
カテゴリー
戸建/別荘

敷地は秦野市の中心地に近い丘陵状の住宅街に位置する。秦野市は神奈川の⻄端で丹沢の麓にあたり、⻄下がりの丘陵の中腹にある敷地は⻄から北へとぐるりと丹沢の山並みに抱かれ、敷地からまっすぐ⻄へと延びる道路の彼方には富士山を臨むことができ、雄大な大自然の恩恵を感じられる。また、南⻄から南東にかけて急傾斜で小高い丘が造成され、桜が植樹された緑地帯が広がり、その上には住宅が建ち並んでいる。遠景の雄大な自然と近景の造成された緑地、これらの恩恵を享受することを計画のテーマに掲げることは決して不思議なことではないだろう。一方、⻄側と南側で接道し通行人の視線があり、さらに南側一帯は高台の上の住宅から見下ろされ、⻄、北、東に至っては住宅が近接しているため開放と同時にプライバシーの確保が課題となる。さらに敷地の広さに比して計画建物規模が小さく、変形敷地であることも相まって、如何に敷地を有効に活かすかも並存する計画の課題であった。
そこで、まず敷地の周囲との高低差を利用して、建物の床を地盤面から1.5M上げることによって道路からの視線を躱しやすくすると同時に眺望をより確保しやすくし、⻄側に並ぶ住宅と住宅の隙間から丹沢の山並みへと抜ける視界、⻄へは富士山へと抜ける視界、そして南からは採光と緑地への視界と三方向へと抜けを計画した。それぞれの抜けは外部との緩衝にテラスやホールを介することで居住スペースへの角度のついた周囲からの視線を遮りつつ眺望を享受できるように計画した。
また、開放方向へとくの字に折り曲げた建物をほぼ敷地中央に配置して敷地を建物で適度な大きさに区分けして、様々な性格の異なる庭を屋内各部との関係性が生まれるように計画した。
できるだけ少ない建築的な操作で、眺望と周囲からのプライバシーの確保、そして変形敷地と敷地と建物規模のバランスの調整と様々な課題を解決した案を実現させた。